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こぶし園の歴史 2

2019年06月19日

平成6年、こぶし園が開所しました。当時の施設入所は行政を中心に決定する措置制度でした。

当時の生活は、入居者の皆さんが施設のタイムテーブルに沿って(例えば6時起床のように)生活するという生活が一般的でした。

こぶし園でもそのような生活支援を行っていました。

 

時間が経ち、介護保険導入により措置制度から保険制度となり、利用者自身が受けたい介護を選んで契約することになりました。

同じ頃、人の生活に係る障がいを取り除き、できないことをできるようにする(悪い所を治す)考え方から、人の生活に係る障がいを受け入れ、できることからできないことをカバーする(いい所を伸ばす)考え方に変わりました。

 

利用者一人ひとりと向かい合いながら生活支援していました私達でしたが、これらの環境や考え方の変化によって、

より一層一人ひとりと向かい合う大切さを感じたことを覚えています。

 

また、大所帯より小所帯のほうが一人ひとりと向かい合える、入居者の皆さんにもいい変化をもたらすことができる。と、

施設のタイムテーブルに従った生活支援ではなく、小グループで行う生活支援への移行が徐々に広がっていった時期でもありました。(ユニットケアの始まり)

 

そして、こぶし園でも時代による介護の考え方や変化を理解し、より良い生活支援できるように取り組むことにしました。

その結果、平成14年頃より現在も行っている、20名を1つの生活単位とした「グループケア」(青空通り、なの花通り、お日さま通り)を行うことにし、

施設のタイムテーブルを限りなく無くして入居者一人ひとりの生活リズムに合わせた援助を行うようにしました。